今回の題材はd.schoolが公開している教材「bootcamp bootleg」です。
(→ダウンロードはこちらから)
日本語に訳された『デザイン思考家が知っておくべき39のメソッド』はこちらにあります。
ここでは最初のページにまとめられている「心構え」を取り上げました。ピクトグラムが使われているのですが、これが解りにくい。レイアウトもいまいちで、全然頭に入ってきません。そこで、勝手に再図解してみました。
-----
デザイン思考の心構え
見せろ!ただ語るな!
あなたのヴィジョンを、経験をつくり出し、説明的な視覚表現を用い、よいストーリーで語ることによる、効果的で意味のある方法で伝えよ。
人の価値基準に焦点を!
あなたがデザインを提供しようとしている人々への共感と、これらのユーザからのフィードバックが良いデザインにとっての基盤です。
明快にかたち作れ!
とっちらかった課題から、ひとつの首尾一貫したヴィジョンを生み出せ。他者を感動させ、アイデアが沸き出すような方法でそれを組み上げろ。
実験を取り込め!
プロトタイピング(試作)は単純に自分のアイデアを実証するための方法ではない。イノベーション・プロセスに不可欠の要素だ。我々は思考と学びのために制作する。
プロセスを意識せよ!
自分がデザインプロセスのどの段階にいるのか、その段階でなんのメソッド(方法)を用いるか、ゴールはどこかを知っていなければならない。
活動偏重!
「デザイン思考」は間違った名称だ。思考というよりも活動だ。思考や会議以上に、活動や制作に力を入れよ。
徹底的にコラボせよ!
様々な背景や視点を持ったイノベーター(革新者)を集めよ。洞察力そして多様性の中から解決策を浮かび上がらせるような突破が可能になる。
と、ここまでで元の1ページ分です。
せっかくなので、ここに上がった7つの心構えの関係性も図にしてみました。
デザイン・プロジェクトを進める上での心構えとして
様々な視点を持ったチームを作り、
ユーザの価値観に共感した上で
課題からヴィジョンを導き出し、
プロトタイプを見せながら、
さらにユーザを巻き込んだ実践から
ユーザのフィードバックを受けつつ、
プロセスに合わせて様々な手法を駆使して
到達すべきゴールをめざす。
・・・という感じでしょうか。
こうして全体を図にしてみると、プロのデザイナーなら当たり前にできていても、教育現場では難しいなと思う点も明らかになりました。分野を超えたコラボレーションやユーザを巻き込んだプロトタイピングは、教室で机に向かっていても経験できません。これからの授業実践の中で、これらを実現すべくいろいろあがいてみたいと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿